ちょっと長くなりますが、お付き合いください。
その痛みはいつ現れましたか?とお聞きすると、ほとんどの方は最近のお話をされます。
- いきなり痛くなった。
- ここ1週間ぐらいから。
- 1年前からちょくちょく痛くなった。
- 2年前に初めて痛くなって、昨年も痛くなった。そして今回も痛くなってきた。
上記のようなお話を伺うことがありますが、身体の具合は、それよりもっと前に悪くされている場合がほとんどです。
原因はもっと古いと言うことになります。
なぜなら、どうしてその場所が選ばれたのでしょうか?
身体には色々な部位と役目があり、どの場所も痛くなる要素があるのに、どうしてその痛みはそこを選んだのでしょうか?
答えはお身体の歴史にあります。
産まれてから、幼少期、学童期、青年期、成人期節目の最中に何かしらの些細な出来事、大きな出来事などによって身体が抱えてしまった不調は、受け止めきれなくと痛みや、不定愁訴、違和感によって感じるようになります。
受け止めきれなくなる閾値は人それぞれ違い、身体に蓄積されるものも様々です。
中には蓄積されないこともありますが、案外身体は根に持つタイプなのです。
では、原因となる出来事とは何でしょうか?
- 仕事の内容
- 転職などの環境の変化
- 家庭での導線
- 交通事故
- 出産
- 転倒
- 転落
- 急性期外傷(骨折、捻挫、断裂等)
等が挙げられます。
原因が身体の状態を正常から黄色信号へ変え始めるのです。
黄色信号へ変わっても、日常はいつも通り過ごす事ができるでしょう。
それは、年単位で普通通り生活できます。
身体の中では、黄色信号をどうにか補うために身体の各部署が協力し合い日常を可能にしているのです。
いつしかその状態はコップから水が溢れるように破壌を迎えます。これを「きっかけ」と呼びます。
原因から身体は歪み、引き攣れを起こし、筋膜の癒着が始まります。
元々、身体は些細な(個々の許容範囲外)衝撃を逃す働きがあります。(筋膜の弾性や、関節の遊び)
ですが、その衝撃を逃す働きが原因により徐々に、もしくは一度に失われ不調を抱えていく一歩となります。
徐々に筋膜の癒着は進み始め、痛み(違和感)を伴い始めます。癒着が大きく広くなると、痛み(違和感)も増していくことになります。
日常生活からも癒着を進行させる行為は沢山存在します。
ですが、それに気づく方はほとんどいらっしゃいません。
癒着は、大小関係なくきっかけを元に強さを増しご自身で待機れない強さにまでなります。きっかけとなるものとしては原因と重複するところもありますが、、、
- 引越し
- 転職
- 出産
- 日常の導線の変化
- ご家族、ご自身の環境の変化
- 進学
- 人間関係
- 運動
などが、挙げられます。
痛みや、不定愁訴、違和感の現れる場所は様々です。なぜその場所かは個々によって様々です。
風邪をひいた時、喉が痛くなる人、関節が痛くなる人、頭が痛くなる人、咳が出る人、鼻水が出る人、様々な症状がありますが、同じ症状、同じ強さの人はいません。
風邪と同じことが身体の中で起こるのです。
このきっかけに注目し、治療をしてもその場しのぎでしかないのです。
なぜなら、病態は原因から始まったからこそ、痛い場所は人それぞれだと言う事だからです。
当院は、この原因を治療する、完治する事がゴールです。
患者さんによって様々なゴールがあります。根治よりきっかけを治して終わりたい方、根治を目的としても痛みがなくなった場合、途中で治療を中断したい方、様々な方に対応できます。
ゴールを選ぶのは患者様です。私たちは様々な形を提供します。
私たちは以心伝心ができないので、ゴールについて話し合い、意思の疎通をお願いしております。
遠慮なくお話しください。
治療が途中になってしまっても、もし痛くなったとしても、不安になったとしても、いざという時に思い出してもらえる治療を心がけ、実践します。